職人としての誇りを持って試行錯誤を楽しむ。
後藤 孝幸
SENDAIフロンティア:製造部 板金課
2020年入社
新しい技術へのチャレンジ
運送会社で運行管理を担っていた後藤孝幸。ドライバーは高齢化が進み、常に事故のリスクを抱えている運送業界にあって、その最前線に立つのが運行管理。休日勤務や深夜の呼び出しなども多く、小さな2人の子どもを持つ後藤にとって、家族のためにも規則的に安心して働ける職場への転職が近年の課題だった。元来手先が器用で、新しい技術を身につけたいという意欲も旺盛だった後藤は、全くの畑違いである溶接の仕事への挑戦を決めた。
未経験の溶接、半年間の研修で学ぶ
ものづくりが好きであることが前提となるが、溶接へのチャレンジは未経験でも決して不可能ではない。入社後半年間は本社で研修が行われる。後藤は溶接をゼロから学んだ。不安もないわけではなかったが、UNICOの製造現場は整理整頓・安全管理も徹底され、3Kのイメージを覆すもの。半年間の研修の末、仕事に対して前向きな情熱と安心感を持って、SENDAIフロンティアでの業務をスタートさせた。
一つ一つ丁寧に、完璧に
SENDAIフロンティアに先輩はいない。『だったら自分が先輩になる!!』数か月遅れで入社した後輩とともに2人で溶接作業を行う。当然、試行錯誤も多いが、2人で協力しながら溶接を行う日々。ポイントとなる継ぎ手部分の溶接ビードについては、「慎重さと大胆さの両立が肝心。ある意味、一発勝負で、変に慎重過ぎると、ふるえてしまい失敗につながる」と後藤は語る。
当初は失敗もあったが、「一度失敗した箇所は2度と同じミスを繰り返さないと決意し、その作業の前に一度立ち止まり、ポイントを確認した上で臨む」と心がけている。
こうして溶接が完成すると、感触を確かめながら最後にマシンをひと撫でする。ホッとできる瞬間だ。「どんなに忙しくても一つ一つの工程に入魂することを自分に課しています。製作する側にとってはワン・オブ・ゼムでも、お客さまにとってはオンリーワンですからね。」
UNICOの東北展開を盛り上げたい
SENDAIフロンティアは少人数のスタッフしかいないが、それだけに1台1台に1人が関わる部分は大きい。経験は浅くとも、後藤は「1年だろうが10年だろうが、“ものづくり”は同じ」と職人としての気概を持つ。
今後、東北の拠点として繁栄の基盤を築いていきたいと考えている。「UNICOチームとしてSENDAIフロンティアを盛り上げていきたい」と後藤はその想いを静かに熱く語る。
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08:30
朝礼・スケジュール確認・作業スペース等の清掃
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09:00
バンドソーでの鋼材を切断・加工
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10:00
各部品の穴あけ・加工
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11:00
窓枠に使用する鋼材の切断・加工
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12:00~
13:00お昼休憩
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13:00
各部品の溶接
(窓枠、パスボックスヒンジ、グローブポートフック) -
14:00
グローブボックスの溶接(窓枠や背面部)
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15:00
パスボックスの溶接
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16:00~
16:30休憩
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16:30
窓枠、グローブボックス本体の切削作業
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17:30
作業スペースの清掃・書類作成
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18:00
退勤
※業務スケジュールは一例となります。
生活スタイルの安定が仕事への余裕を生む
UNICOに転職し、後藤は生活スタイルを安定させることができた。休日は家族と一緒に公園でのんびりしたり、買い物したり。運送会社以前、スポーツインストラクターの経験もある後藤は、「いまは仕事に集中していますが、少し落ち着いたら運動も再開したい」と考えている。