お客さまの幸せを胸に抱き、「あったら便利」をローコストで実現する。
一戸 貴志
東京技術センター:取締役技術部長
2005年入社
UNICOの技術部門を牽引してきた誇り
大学で機械工学を専攻し、卒業後もエンジニアとしてキャリアを築いた一戸は、UNICOのガス循環精製装置の開発を主導した。入社以来、一貫してグローブボックスとガス循環精製装置の深化に力を注いできた。17年間にわたって、開発、設計、製造、納品、メンテナンスと一貫して、いわばUNICOの「心臓」とも言える技術部門を牽引してきた。
その原動力はなんだったのか。
「一般的なメーカーでは担当業務が細分化され、設計は設計だけ、開発は開発だけに携わる。UNICOでは、やる気と実力さえあれば、誰もが『あったら便利』『こうしたい』を実現することができる。そこが魅力」と一戸は静かに語る。
生みの苦しみの末の成功
エンジニアとしてUNICOの屋台骨を支えてきた一戸。「『お客さまが幸せになれるかどうか』を目指し、これまで世の中になかったものを生み出すこと。これはエンジニア冥利につきますね。ですが、そのためのチャレンジが一発で上手くいくことは、ほぼありません」とも語る。開発の道のりは失敗の連続の中から一筋の光明を探り当て、試行錯誤を重ねつつ、生みの苦しみの末に成功を掴むものだ。一戸は、このことを大げさには捉えていない。エンジニアとしてごく当たり前のことを地道に積み重ねてきた。納品時にお客さまの喜ぶ表情(かお)を見るのが、なによりのご褒美だ。
重要プロジェクトで頭角を現す
一戸がUNICOに転職した17年前、既に大企業の案件も少なくはなかったが、大規模な重要プロジェクトは皆無だったのも事実。顧客の立場に立った開発を地道に続けること、そして修理の対応を求められれば、スケジュールをやりくりして無理してでも翌日には顧客のもとへ向かう。研究者の情熱に報いるためだ。自らに「いまできることは、いますぐに実行する」を行動原理として課し、他社には真似のできない対応を続けてきた結果、大規模プロジェクトへの参画を求められるようになり、理化学業界内におけるUNICOのポジションを大きく上昇させ続けてきたのが現在地である。
若手のチャレンジを支えたい
技術部長として、UNICOの未来を支えていく人材を育成することも一戸の重要な使命だ。一戸は「UNICOには、若手の自由なチャレンジを奨励する環境がある。ともに前に進もう」と呼びかける。そして、エンジニアとして自らもまだまだ先を見つめる。
「グローブボックスの深化は、お客さまの『もっとこうしてほしい』から始まった。今後は、『こうなるともっと便利だよね』を自分なりに研究して実現していきたい」