オーダーメイド、手作業のものづくりを極めたい。
仲野 惇
本社:製造部 板金課
2017年入社
介護職からの転身
仲野惇は、介護職として10年間の経験を持つ。管理職としてキャリアアップする道もあったが、「やりつくした感」を感じていた。
「ケアプランや介護など高齢者やその家族の幸せのため努力してきましたが、最終的に対象者がお亡くなりになってしまうことに虚しさを感じていました。介護の仕事にやりがいはありますが、後々まで形に残る仕事をライフワークにしていきたいという思いが芽生えたのです」
ものづくりにも興味のあった仲野は、29歳にしてUNICOへの入社を決めた。
努力の分だけ結果につながる
もちろん溶接は初体験だった。以前から溶接には興味があったが、できる環境もなく、ましてや仕事として行うなんて考えたこともなかった。実際にやってみると難しさはあるが、努力すればするだけ上達することが面白いと感じた。マニュアルはあるが、自分の作業速度や気温、電極をあてる角度で仕上がりが全然変わってしまう。溶接のビード(溶接部に発生する溶接痕の盛り上がり)を美しく見せること、熱を的確にコントロールすることで歪みを避けることなど、溶接作業におけるポイントはいくつもある。
「約半年ひたすら努力を続けると、自分なりにきれいに仕上げることができるようになり、続けていく自信が生まれました」
「この溶接きれいだね」を励みに、さらに高みを目指す
さらに経験を積み、入社から1年半後、特注で形状が複雑な大型案件の溶接を上司から任せられた。仲野はこの難易度の高い案件を1人でやり終えることに成功し、大きな喜びを感じた。「何といっても『この溶接きれいだね』とお客さまに言っていただけることがすごくうれしい」と仲野。
現在は主任となり、4人の部下を持つ立場となった。技術部設計課と協力し、新しい形のグローブボックスを考案・試作したいとの構想も温めている。
「オーダーメイドは楽しい。自分で形にすることに魅力を感じられる人には最適な仕事。また、溶接は『3K』のイメージがありますが、UNICOの製作環境は極めてきれい。快適な環境で、思う存分に仕事と向き合える」
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08:30
朝礼・スケジュール確認・作業スペースの清掃
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09:00
バンドソーでのフラットバー切断加工
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10:00
サンダーでの各部品切削加工
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11:00
グローブボックス各部品(扉、継手)の溶接
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12:00~
13:00お昼休憩
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13:00
グローブボックスの溶接(窓枠や背面部)
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14:00
グローブボックス本体の溶接(内側、外側)
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15:00
グローブボックス本体と部品のドッキング溶接
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16:00~
16:30休憩
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16:30
窓枠、グローブボックス本体の切削作業
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17:45
作業スペースの清掃・書類作成
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18:00
退勤
※業務スケジュールは一例となります。
週末のMTBがエネルギー源
仲野がUNICOに入社した理由がもう一つある。守谷市からも近い筑波山周辺に、趣味であるマウンテンバイク(MTB)のコースがあるのだ。できるだけ近くに住むことが目標だった。休日には早朝からMTBの練習に熱中する。そのスリルと爽快感が魅力で、年間数試合、レースにも出場する。「自分にとっては仕事が日常、MTBが非日常。オンとオフを切り替え、1週間仕事に集中できますね」