企業コンセプト
私たちの原点
1986年、グローブボックスの黎明期。いまだ国内にグローブボックスの専門メーカーが皆無だった時代、私たちUNICOは誕生しました。
グローブボックスは、不安定化合物の保管庫からやがて多彩な実験に使用されるツールへと成長していきます。
私たちは、ステンレス製グローブボックスの改良・進化を通じて、研究者の探求心が最先端科学を深化させる多くの場面に遭遇してきました。
未来の科学の成果に結びつけるためのグローブボックスのクオリティと継続性。その追求のために試行錯誤の日々を送っていました。
私たちの現在地
2000年代に入ると、ステンレス製グローブボックスの製造、特に板金・溶接は職人仕事であり、高齢化が進み継承者もいない状況が続いていました。
研究者の皆さまからの高度化・多様化する要望に応え、なおかつ将来にわたって継続的に製品・サポートの提供を安定的に続けていくことが日本の産業科学の発展に必要不可欠だと信じ、その使命を遂行するためには製造現場の革新が必須条件だったのです。
そこで、私たちが挑んだのは、設計、板金、溶接、組立、納品、サポートに至るまで自社で完結するワンストップ生産でした。
すべて手作業であるその道のりは困難の連続でしたが、それこそが「Made in Japanのものづくりを守ること」とのプライドを抱き、やり遂げることができました。
そして、その道のりはいまも深化を続けています。
共に見つめる未来
100人の研究者がいれば、100通りの研究手法が存在します。本来、そのためのツールであるグローブボックスの使われ方もどれ一つとして全く同一のものは存在しないはずです。
研究の高度化、多様化に伴い、グローブボックスとそのシステムに求められるものも、常に高度化、多様化を続けてきました。私たちはこの要望に応え、さらにその要望を上回るクオリティを実現するために、「1ナノメートルを削り出す」覚悟で「未来の技術が詰まった宝箱」の深化に力を注いでいきます。
そして、その未来を紡ぎ出す技術・製造者を今後とも将来にわたって安定的に育成していくことも、私たちに課せられたミッションです。